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インフルエンザについて

  • 登録日 2015/6/8 18:27
小児科 菊池哲

今回はこれから寒い季節に流行するインフルエンザについてお話しします。

インフルエンザ(流行性感冒)と聞くと、何を思い浮かべられるでしょうか。高い熱が出る、咳がひどい、食べられない、けいれんが起こった、脳炎かも知れないと言われた、などあまり良いイメージを持たれていない方も多いと思います。
最近ではある種の解熱剤はインフルエンザの時には使えないという話もあり、高い熱が出るのにどうしたらいいのと、お母さん方は益々不安になってしまわれるのではないかと思います。「昔、私たちの小中学校時代にはインフルエンザの集団接種を受けたのに、何故、近頃はインフルエンザが怖いと言われているのに集団接種がなくなってしまったのか。」と不思議に思われる方もおられると思います。

インフルエンザは、一般の風邪とは異なり、インフルエンザウイルスによって起こる急性呼吸器伝染病です。ご存知のように突然に発病し、悪寒、発熱、頭痛、腰痛、筋肉痛、関節痛、全身倦怠などの激しい症状で始まり、同時に咳、咽頭通、声がれ、鼻汁などの症状が現れます。いわゆる風邪よりも症状が強く、おまけにうつりやすいという特徴を持っています。発熱はほとんど全員に見られ、多くは38~40℃以上に達します。一時解熱したのに、再び発熱するという2峰性などの熱型を示すこともあります。治ったと思ったのに、と思う時です。また、悪心(おしん)、嘔吐、下痢などの消化器症状を伴うこともあります。

では、インフルエンザの予防法は?と聞かれると、やはりワクチンをお勧めします。
インフルエンザワクチンについて、現在は任意接種になっていますが、以前は学童(小中学生)に対して集団接種が行われていました。1980年代の半ばにインフルエンザワクチンを接種した子も接種しない子もインフルエンザにかかって熱の出る率には差がないという報告がなされました。その後、世間の風潮もワクチンは効かないと変っていったように思います。そして、1994年には予防接種法の改正もあり、学童の集団接種は中止になりました。しかし、その後に高齢者がインフルエンザにかかって、不幸にして亡くなるという問題がマスコミによってクローズアップされてきました。その後の検討で小中学生にワクチンを接種することで、実は高齢者の方が守られていたということが分かってきました。 
では、接種した小中学生はどうだったでしょうか。ワクチンをうってもインフルエンザにかかって発熱することは有ります。しかし、小児においては重症化を防ぐ、効果、特にインフルエンザによって起こってくる脳炎、脳症を予防する効果があったのです。現在のところ、インフルエンザが流行しそうな2週間、あるいは1か月前(できれば11月、12月の内)にワクチンを2回うっておけば、重症化は防げるという考えが一般的です。なお、高齢者については1回の接種で効果があることが報告されています。

先にも述べましたが、最近の調査で、インフルエンザによって起こってくる脳炎、脳症の発症に対してある種の「熱さまし」が悪い影響を及ぼしているらしいということが分かってきました。小児科でよく使うアセトアミノフェンは大丈夫と言われていますが、ここで熱についてもう一度考えていただきたいと思います。
高い熱が出て、心配にならない人はいません。しかし、熱が出れば、すぐに「熱さまし」はちょっと待っていただきたいと思います。まず、子どもさんの状態を良く看て、水分を摂らせてあげたり、冷やしてあげたり、寒気があればその時には一時的に暖めてあげたりと見守ってあげてください。優しい眼差し、温かい手に勝るものはないと思います。

有り難いことに、インフルエンザに対して、4年ぐらい前から特効薬が使われるようになりました。また、インフルエンザの迅速検査も一般に行われるようになってきました。しかし、特効薬も発症後2日以内でないとあまり効果はありません。また、迅速検査もインフルエンザの初期(発症後1~3日)でないと検出率が低くなります。流行期に発熱したら、できるだけ早い時期に病医院を受診するようにしてください。

風邪を引かない為にも、特に冬場には外出先から帰ってきたら、うがい、手洗いの励行を心掛けてください。インフルエンザに特効薬があるとは言っても、病気の時には免疫を十分に働かせるためにも、体力の保持は絶対に必要です。安静、十分な睡眠、栄養、水分の補給などに努めてください。

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